プロフェッショナルの知識と

テクノロジーを融合させる。

数年前にオックスフォード大学でAI研究(人口知能)に携わる学者が「雇用の未来~コンピュータ化によって仕事は失われるのか」と題して今後10年以内に「失われる職業」又は「消える仕事」を確率であらわした論文が発表されました。コンピュータ化され失われる確率が90%以上として挙げられていた職業の多くは、専門性が低く、画一的な判断基準しか必要とされない事務系の職業であり、逆に消滅可能性が1%以下の職業は、創造的な思考による問題解決をするエンジニア、ソーシャルワーカー、ホスピタリティ関連の職業や芸術家、緊急事態指揮官など人間のメンタリティへの対応やリーダーシップに優れた人材を必要とする職業でありました。

言われてみれば当たり前のことのようにも思えますが、この大きな変化が我々の生活や諸制度にどのような影響を与えるのか、また弊社が真に価値のある顧客機能となり、その社会的責任を果たしていくためには、どのようにテクノロジーを活用し、自らの専門性を高めていくべきかと考えさせられました。

私は今まで法人間の不動産取引の現場に永らく携わって来ました。 その経験から言うと、不動産の仲介やコンサルティングには多くの調査情報が必要になります。 特に不動産のポテンシャルを決定するものとして、土地、建物が個々に保有する物的な優劣などの物理的要因、都市計画法や建築基準法に代表されるような法的要因、又は立地するエリアの特性、市場性などの経済的要因が有り、あらゆる不動産事業を企画、推進していく初期段階から、これら各項目の詳細な調査と分析が必要となります。

しかし大都市圏から離れた地域や低額の土地・建物をリーズナブルに調査、分析をする全国規模の事業者を知りません。また、今はまだネット検索だけでこれらの情報を瞬時に得ることも適いません。 高い流動性により収益が見込める大都市エリアへ事業者が集中し、その結果、コスト倒れ感が否めない地方エリアでは、さらに不動産サービスが停滞する。

私たちの問題意識は、この事業環境の格差にあります。 このような地域の人材とテクノロジーを組み合わせることで新しいサービスを創出できないだろうか。 フロネシスは、プロフェッショナルの高度な知識とテクノロジーによる効率性を融合させ、質の高い不動産コンテンツを提供することで、不動産に関連する様々な問題を解決する一助になりたいと考えています。

そのために不動産に特化したクラウドソーシング事業を立ち上げ、不動産関連士業などのプロフェッショナルを連携します。そして事業会社から個人のお客様まで「高品質な不動産コンテンツ」をタイムリーに提供することで不動産市場の効率化に貢献します。